所長あいさつ
デフレ経済からの脱却が進んでいますが、不安定な社会情勢や自然災害によるエネルギー・資材価格の高騰が続いており、脱炭素化に向けた取組や少子高齢化による人材不足への対応も求められるなど、製造業を取り巻く環境には大変厳しいものがあります。
このような状況の中、製造業の皆様は、自社製品の付加価値向上や新技術の開発、デジタル技術の導入による生産技術の高度化、製品品質の向上、コスト削減等に果敢に挑戦され、競争力の強化に取り組まれていることと思います。
当センターは、製造業の皆様を技術面で支援するため、皆様の技術ニーズを踏まえた研究開発を推進するとともに、皆様からの技術相談や依頼試験等に真摯に取組み、技術的課題の解決を図ることで、「身近な技術パートナー」として厚い信頼を寄せていただける総合的な技術支援機関を目指しています。
その一環として、技術支援サービスの向上を目的に当センターのDX化を進めており、現在、試験機器の操作方法やマニュアルをホームページで公開していますので是非ご覧ください。
また、令和6年度も、当センターの将来構想を引き続き検討することとしています。今後、果たすべき役割や強化すべき機能等を検討するにあたっては、皆様からのご要望やご意見がベースとなります。当センターの職員が様々な機会をとおして真摯にお伺いしたいと思いますので、ご協力をお願い申し上げます。
皆様の声をお聞きした上で、脱炭素化やデジタル化への対応、新たな価値創造など、皆様に共通する課題への対応を含めて検討して参ります。
当センターは、製造業の皆様に利活用いただくことで存在意義があり、かつ価値が生まれると考えております。何か困られた時や新しくチャレンジしたい時など、お気軽に当センターにご相談くださいますようお願い申し上げます。
令和6年4月
佐賀県工業技術センター
所長 川口 比呂志