IoT技術による生産設備の稼働状況監視システムの構築
― 第3回 無線通信(ZigBee規格)による信号灯状態の収集 ―
IoT技術(クラウド、センシング、無線通信等)の成熟によって、生産現場のアナログ情報を比較的簡単にデジタル化することができるようになってきました。しかし、企業現場から、「何から始めたら良いのか分からない」、「あまりコストは掛けられない」などの意見が寄せられています。
そこで、本研究会では4回に分け、製造現場に手軽に導入できるIoTシステムの一例として、積層型信号灯の点灯状態を収集し稼働状況を監視するシステムの構築に取り組みます。
具体的には下図のように、信号灯の状態を光センサでセンシングし、マイコン(Arduino)で状態を判定し、無線通信(ZigBee)でゲートウェイ(Raspberry Pi)に送り、そこでデータベースに保存する。PCからデータベースへアクセスすることで信号灯の状態を把握できるシステムとします。
第3回では、有線通信を手軽に無線化できるZigBee規格の通信を用いて、マイコンで判定した信号灯の3状態(点灯/消灯/点滅)をPCへ送信する方法について解説します。また、実際の生産現場では多点のデータを収集するIoTシステムが必要な場合がありますが、無線ならば配線の手間が不要となります。そこで、多点との通信を行うセンサネットワーク(無線通信網)を簡単に構築する方法も解説します。
1.日時
平成30年10月17日(水曜日) 13時00分~17時00分
2.場所
工業技術センター 生産技術部 電子技術開発棟
(佐賀市鍋島町八戸溝114)
3.内容
(1)無線モジュールXBeeの概要
・近距離無線通信規格ZigBee
・無線モジュールXBeeの特徴
・センサネットワーク
(2)設定用ソフトのインストールおよび使い方
・USB-シリアルドライバーのインストール
・X-CTU(XBee設定用ソフト)のインストール
・X-CTUの使い方
(3)電波状況の簡易測定実習
・無線通信(ZigBee)を使う上で注意すべき点
・電波状況の調査手順
(4)無線による信号灯状態の収集実習
・トランスペアレント・モード
・無線による信号灯状態の収集
(5)無線による温度センサ情報の収集およびLED点灯制御実習
・APIモード
・温度センサ情報の収集実習
・LEDの点灯/消灯制御実習
詳細はこちら (237KB)をご覧ください。
4.使用機材(工業技術センターで準備します)
(1)実習用パソコン(OS:Windows 7)
(2)ZigBee無線モジュールや光センサ等の電子部品
(3)USB制御積層信号灯(パトライト製LR6-3USB)
5.参加費
無料
6.定員
10名 (佐賀県内企業の方を優先させていただきます)
7.申込み方法
申込書(WORD形式 (17KB)、PDF形式 (68KB))に必要事項をご記入のうえ、
FAX(0952-32-6300)またはEmail(boshu@saga-itc.jp)でお申込みください。
8.申込み締切
平成30年10月11日(木曜日)
9.問い合わせ先
生産技術部 福島 、中野、大坪
TEL:0952-30-8237、E-mail:fukushima@saga-itc.jp
※今後の開催予定
第4回 11月末 「IoT技術(Raspberry Pi)による信号灯の状態監視」