生産技術部
製品企画・デザインやコンピュータ支援による設計・解析をはじめ、生産性や品質の向上を目指した自動化技術や測定・評価技術に関する研究を行っています。
また、計測制御、デザイン活用、バリアフリーデザインに関する研究会を行っています。
製品企画・デザイン
デザイン思考を用いた製品企画、デザイン評価などに関する研究と支援を行っています。
また、ユニバーサルデザインやバリアフリーデザインに関する研究と支援を行っています。
設計・解析技術
コンピュータ支援システムによる意匠設計、機械要素設計、機械構造や熱流体、樹脂流動のシミュレーション解析などに関する研究と支援を行っています。
自動化技術
自動化・省力化を支援するためにセンシング技術、制御技術、インターフェース技術、マイコン技術などに関する研究と支援を行っています。
測定・評価技術
製品の信頼性や品質向上のために品質工学や計測・測定技術などに関する研究と支援を行っています。
また、製品の設計検討やデザイン検証のための試作やリバースエンジニアリングなどの支援を行っています。
諸富デザインセンター(生産技術部分室)
家具・木工業界の振興を図るためインテリア関連製品の開発支援やデザイン情報の提供、販売促進ツールのデザインに関する研究と支援を行っています。
写真は、諸富デザインセンターの外観(左)と県産杉材を活用した試作品(右)。
研究・支援事例
CAE 解析による構造設計の最適化に関する研究 (R1-R2)
企業の製品に近いモデルである貯水タンクのCAE解析に寸法最適化手法を適用した結果、設計変数の全49通りの組み合わせの中から、制約条件σeq(相当応力)未満を満足し、目的関数𝛿(𝑥)(タンク側面の変形量)が最小となる最適構造を得ることができました。
CAE解析による構造設計の最適化に関する研究(第2報) (7504KB)
CAE解析による構造設計の最適化に関する研究(第1報) (1032KB)
CAE解析システムによる事例
製品の強度や変形、伝熱などをコンピュータ解析できます。
下の画像は、構造解析や流体解析を行った事例です。
画像解析を利用した生産現場の状態監視技術に関する研究(R1-R3)
生産現場における確認・監視作業に画像解析技術を適用することで、製造工程の状況の把握や管理を自動化する技術の開発に取り組みました。
【主な成果】
・ARマーカーを基準に切り取った工程画像を解析し、作業工程の違いを自動判定する技術を開発
・深層学習モデルを適用することで、未知の製品形状の分類精度(汎化性能)を向上
・近距離無線通信などIoT技術と連携させることでデータ収集・蓄積・可視化を自動化したシステムを開発
画像解析を利用した生産現場の状態監視技術に関する研究(第3報) (1201KB)
画像解析を利用した生産現場の状態監視技術に関する研究(第2報) (14251KB)
画像解析を利用した生産現場の状態監視技術に関する研究(第1報) (1795KB)
IoT技術のものづくり現場への導入支援
県内企業から技術指導の申請を受け、生産設備の状態をセンシング・無線送信・データベース蓄積・可視化する稼働状況監視システムの構築方法を指導することで、生産工程管理の省力化を支援しました。
三次元造形装置(3Dプリンタ)による試作
製品の設計段階における動作確認や機能検証のための試作や原型の作製、デザイン検証のための試作などを三次元CADデータからモデリングすることができます。
リバースエンジニアリング技術による金型複製
設計データがない自由曲面形状の金型などを非接触三次元デジタイジングシステムで測定して三次元データを取得し、CAMで利用可能なデータに変換することで金型を複製することができます。
福祉機器の研究開発
体の不自由な子供たちが自ら操作して移動することができる装置をバリアフリーデザイン研究会や産学官連携による共同研究をとおして商品化しました(特許第5324983号)。
佐賀県立金立特別支援学校や嬉野特別支援学校に導入されています。
主な設備の紹介(動画)
動画内容
- 真円度測定器 (0:08~0:23)
- 三次元測定機 (0:24~0:50)
- 三次元造形装置 (0:51~1:35)
- 高速度カメラ (1:36~2:11)
- 精密表面粗さ測定器 (2:12~2:32)
- 三次元デジタイザー (2:33~2:59)